相場の仕組みを学ぶ

ストップ高・ストップ安とは

ストップ高・ストップ安は、基準値段から定められた1日の価格変動の上限・下限です。値幅の計算、張り付き、注文の成立、翌日の動きと4倍拡大を分けて理解します。

ストップ高・ストップ安は、基準値段から定められた1日の価格変動の上限・下限です。値幅の計算、張り付き、注文の成立、翌日の動きと4倍拡大を分けて理解します。

ストップ高・ストップ安と値幅の計算

東証では、基準値段の価格帯に応じた制限値幅を使います。上限は基準値段+制限値幅、下限は基準値段−制限値幅です。例えば基準値段1,000円、通常の制限値幅300円なら、上限は1,300円、下限は700円です。株価が何%動くと必ずストップ高、という一律の率ではありません。

基準値段は必ずしも前日の通常の終値だけとは限りません。権利処理や特別気配などが関係する場合は、取引所・証券会社の当日の基準値段を確認します。ETFなどの商品や米国株には、東証の普通株と同じ表をそのまま使わないでください。

張り付き・寄らずと買えない/売れない理由

買い注文が売り注文を大きく上回り、上限でも対応する売りが足りなければ、ストップ高でも買えない場合があります。逆にストップ安では売りたい数量に対する買いが足りず、売れない場合があります。「張り付き」は片側に注文が偏る状態の通称で、「寄らず」は始値が付かない状態を指します。

売買が成立していない時間には、最後の約定値が表示されない、気配だけが更新される、といったことがあります。成行を出しても成立が保証されるわけではありません。引けの配分や注文の優先関係は、取引所の制度と証券会社の配分を分けて確認してください。

ストップ高の翌日・連続ストップ高の考え方

翌日に上がるか下がるかは、材料、注文の偏り、出来高などで異なります。上限になった事実は、次の日の上昇の保証ではありません。連続した日数だけを根拠に買う、または必ず売ると決めるのは、企業価値と需給の両方を見落とすおそれがあります。

売買を検討する場合は、未成立注文の数量、実際に出来高があったか、当日発表された開示、注文期限を確認します。「翌日買うべき」「売った方がよい」という判断は、保有量や許容損失も含む別の問題です。

制限値幅が4倍になる場合と過去の銘柄

一定条件で制限値幅が拡大される制度があり、通常の普通株では連続してストップ高・安となった際の売買成立状況などが関係します。単に2日上限に到達しただけ、といった略した説明では条件を取り違えるため、当該銘柄についてJPXが公表する拡大・解除情報を確認してください。

4倍とは対象側の制限値幅の拡大であり、翌日の株価や利益が4倍になる意味ではありません。過去の対象銘柄や適用日は公表資料ごとに確認する必要があります。現在の株価一覧とフィルターの見方と、参考資料の取引所の制限値幅の説明を併せて参照できます。

参考資料

記事内容の誤りに気づいた場合は、お問い合わせからお知らせください。本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。