相場の仕組みを学ぶ

株の見方・はじめ方

株の見方は、銘柄名・市場・株価・前日比・出来高を区別することから始まります。最低単位、時価総額、現物と信用取引、NISAが商品の名前ではないことを順番に整理します。

株の見方は、銘柄名・市場・株価・前日比・出来高を区別することから始まります。最低単位、時価総額、現物と信用取引、NISAが商品の名前ではないことを順番に整理します。

株価と時価総額・前日比の違い

株価は通常1株当たりの価格です。企業全体の規模を考える時価総額は、株価と発行済株式数から求めます。1株の価格が安いだけでは、小さな企業とも割安ともいえません。前日比は比較基準となる前の終値との差で、その日の始値からの変化とは異なります。

最終約定値、現在の気配、当日の高値・安値を区別し、価格の更新日時を確認してください。市場が休みの場合やデータが遅延している場合も、画面に価格が残ることがあります。

株の最低単位と必要金額

国内普通株の売買単位は一般に100株ですが、商品や取引方法を確認します。計算例:1株1,000円を100株買うなら、株価×数量は100,000円です。実際の必要金額には手数料等が関係します。単元未満株のサービスでは取引時刻や注文方法に独自の条件があります。

単位が異なるETFや外国株を、国内普通株と同じ100株単位と決めつけないようにします。証券会社の注文画面で数量単位と概算金額を確認してください。

現物株・信用取引・NISAの違い

現物株は購入代金を支払って株式を持つ取引です。信用取引は担保を差し入れて資金や株券を借りる仕組みで、金利・貸株料や担保不足などの条件が加わります。

NISAは一定の条件で投資利益等が非課税になる制度・口座の枠組みで、株式と並ぶ別の金融商品ではありません。対象となる株式等をNISA口座で保有することができます。損失が出ない制度ではなく、対象・上限・税の扱いは金融庁と証券会社の最新案内を確認します。

初心者が最初に確認する4つの情報

  1. 会社名と銘柄コード、市場を確認する。
  2. 最終更新日時、気配か約定値かを確認する。
  3. 決算・財務・適時開示で事業の状況を確認する。
  4. 取引数量、費用、注文方法、損失時の対応を先に整理する。

株価チャートの四本値、割安指標の読み方、注文の違いへ進むと、同じ数値を別の意味で読んでしまうことを避けられます。

株を保有する人・損失が出た人の割合を読む

日本証券業協会の2024年度の全国調査では、株式保有率は14.1%とされています。一方、有価証券保有者を対象にした同年度の別の意識調査では、回答者のうち株式を保有する割合が72.9%です。対象者が違うため、この2つを同じ「日本人が株を持つ割合」として比較してはいけません。

「株で失敗する人の割合」も、失敗を損失・退場・目標未達のどれとするか、対象期間と母集団で変わります。根拠のない「9割」等を一律の事実として掲載していません。標本・質問文・集計時点を確認できない勝率を、取引判断の根拠にしないようにします。

参考:日本証券業協会・2024年度全国調査、同年度・個人投資家意識調査。

大引け・回転日数・値下がり株の言葉

大引けとは

大引けは、その日の取引の最後の区切り・終了時点を指します。前場の終了である前引けと区別し、取引所や商品の時間を確認します。引けの約定価格が、最後に見た気配と同じになるとは限りません。

信用取引の回転日数

マネックス証券の表示解説では、売ってから買う、または買ってから売る1回転にかかる日数の目安です。貸借の残高等から求める同社の説明式は、(融資残+貸株残)×2÷(融資新規+融資返済+貸株新規+貸株返済)です。計算対象の単位と日付を揃え、分母がゼロなら通常の式で計算できません。全市場の投資家の保有日数を直接測った値ではありません。

市況・ベア・値下がり株

市況は市場の取引や価格の状況、ベアは弱気・下落方向の見方などを表します。値下がり株は比較基準より価格が下がった株であり、財務が悪い株や割安株と同義ではありません。取引量・価格変化・企業の状態を分けて確認します。

参考:マネックス証券「表示項目と回転日数」。

市況株・強気と弱気・年初来安値

市況株とは

市況株は、商品価格など市場の需給・価格変動の影響を受けやすい企業の株式を指す言い方です。例えば資源などの価格上昇が収益に有利となる会社がある一方、原材料として買う側には費用増となる場合があります。同じ商品の値上がりでも、売る側と買う側の影響は同じではありません。

景気敏感株と重なる場合もありますが、市場全体の「市況」という言葉自体とは別です。会社の販売価格・仕入価格・在庫・契約条件を決算資料で確認します。

bullish(ブリッシュ)・bearish(ベアリッシュ)

bullishは強気・上昇方向の見方、bearishは弱気・下落方向の見方です。価格が実際に上昇したという事実と、今後上がるという意見を分けます。どちらも必ずそう動くという保証ではありません。

年初来安値をどう読むか

年初来安値は、その年の開始から対象日までの最も安い価格です。過去52週間の安値や上場来安値とは対象期間が違います。安値を更新しただけで割安や底打ちと判断せず、利益・財務・業種の条件と比べます。高値更新・安値更新と失敗例でも比較期間の揃え方を扱います。

参考資料

記事内容の誤りに気づいた場合は、お問い合わせからお知らせください。本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。