チャートの基礎を学ぶ

テクニカル分析とは

テクニカル分析は、価格や出来高などの過去データを整理して相場を考える方法です。ローソク足・トレンド指標・オシレーターを役割で分け、指標の重複や限界を確認します。

テクニカル分析は、価格や出来高などの過去データを整理して相場を考える方法です。ローソク足・トレンド指標・オシレーターを役割で分け、指標の重複や限界を確認します。

ローソク足とインジケーターの役割

ローソク足は四本値の要約、移動平均線は価格の平滑化、RSIなどは変化の勢いを別の尺度で示します。同じ価格から計算した指標を複数並べても、独立した証拠が増えるとは限りません。価格・期間・計算式を理解してから組み合わせましょう。

自動でパターンを検出するインジケーターも、包み足やピンバーの定義次第で結果が変わります。未確定足のサインや過去表示が後で変わる動作を確認し、一覧の印だけで発注しないことが大切です。

RSI・MACDの基本と見方

RSIは一定期間の上昇と下落の変化を比較する指標です。一般に30や70などの水準が参考にされますが、30以下だから必ず反発するとは限りません。MACDは異なる期間の移動平均の差と、その平滑化したシグナルなどから変化を観察します。MACDとシグナルの交差も遅れて現れる場合があります。

RSIの計算と30・70の読み方、MACDのシグナルとヒストグラムは、それぞれの解説で確認できます。

ボリンジャーバンド・一目均衡表

ボリンジャーバンドは中心線と価格のばらつきに応じた帯です。1σ、2σなどの帯への到達を、そのまま逆張りの根拠にしないようにします。強い流れでは帯に沿って動くこともあります。一目均衡表は転換線・基準線・先行スパンなどを組み合わせる表示で、雲との位置も確認します。三役好転は複数の条件を併せた見方で、未来の上昇を確定するものではありません。

ボリンジャーバンドのスクイーズと1σ、一目均衡表の線と三役好転は、異なる計算を使うため別々に学びます。

出来高・価格帯別出来高とFXの違い

株の出来高は取引された株数です。価格帯別出来高は、取引のあった価格帯ごとに数量を集計します。大きな出来高を伴う下げや、多いのに上がらない状態でも、それだけで売買の意図は特定できません。出来高ローソク足では幅などにも数量を反映する表示があり、通常の等幅の足とは区別します。

FXは配信元のティック数などを出来高として表示する場合があり、取引所の株数や市場全体の取引量と同じではありません。指標の元データを確認しましょう。

テクニカル分析は意味がない?検証で確認する

テクニカル分析は未来の確定情報ではありません。ニュース、金融政策、流動性の変化などを価格の図だけで説明しきれない場合があります。過去の条件に合わせすぎると将来の結果に結びつきません。

移動平均線の計算と設定、検証で勝率と損益を分ける方法、経済指標の読み方を組み合わせ、指標の数ではなく判断条件を明確にします。

フィボナッチ・VWAP・モメンタムの基本

フィボナッチ・リトレースメント

高値と安値の間の値幅に対し、戻しの割合から目安を引く方法です。38.2%、50%、61.8%などが使われますが、50%自体はフィボナッチ比率ではありません。計算例:100から120へ上昇した値幅20の38.2%戻しは、120−20×0.382=112.36です。起点の選択を後から変えると見立ても変わるため、対象の波を固定して検証します。

VWAP(出来高加重平均価格)

VWAPは価格を出来高で重み付けした平均です。計算例:100円で10株、110円で30株なら、(100×10+110×30)÷40=107.5円です。チャートでは足の代表価格を使って計算する場合があり、集計の開始点や価格ソースで値が変わります。出来高のないデータでは計算できず、FXのティック数を使う場合も株の約定株数と区別します。

価格のモメンタム

モメンタムは値動きの勢いを意味し、指標としては現在の価格と一定本数前の価格の差などで表します。計算例:現在110、10本前100なら差は10です。比率方式では値が異なるため計算式を確認します。勢いが弱くなっても直ちに価格が下落するとは限らず、価格の方向と勢いの増減を分けて読みます。

前日の四本値から基準を作る方法は、ドル円のピボットポイントの計算で説明します。

参考:OANDA証券のフィボナッチ解説、TradingViewのVWAP解説。

表示用の指標・統計ツールと銘柄の一覧

端末での表示にはMT4・MT5のローソク足インジケーター、独自データでの確認にはCSVのパターン集計を使えます。市場全体の広がりは騰落レシオ、一覧の絞り込み条件は株式スクリーニングの読み方で別に整理しています。

出来高の目安と指標の種類を分ける

出来高の多い・少ないを比較するときは、同じ銘柄の同じ時間帯や、同じ長さの期間を使います。取引開始直後の数値と1日の合計をそのまま比較せず、売買代金、板の差、注文数量も確認します。どの株にも共通する安全な出来高の本数や株数はありません。

株の「指標」にはPER・PBRなどの企業評価と、RSI・移動平均などの価格分析があります。企業評価はPER・PBRと利益・純資産の読み方で、チャートの指標と分けて確認できます。

株のテクニカル分析に使える無料ツール

CSVを読み込む無料テクニカル分析ツールで、ローソク足、20本・200本の移動平均、定義した5種類の形と次足変化率を確認できます。ブラウザ内で処理するため、個別のファイルを送信せずに検証できます。Python版も同じページから入手できます。

参考資料

記事内容の誤りに気づいた場合は、お問い合わせからお知らせください。本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。